企業・合格者の声

受験のお勧め

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職場における「心の健康」の増進に

尾崎 裕大阪商工会議所 会頭

 心の病の増加は、産業界のみならず社会全体の深刻な問題です。政府は、労働者数50人以上の事業所でストレスチェック制度の導入を義務化し、取り組みの強化を求めたことから、多くの企業でメンタルヘルス対策への関心が高まっています。
 大阪商工会議所では、企業の社会的責任や人事労務管理の観点から、職場に必要なメンタルヘルス対策の知識や対処方法を学んでいただくための「メンタルヘルス・マネジメント検定試験」を実施しています。試験開始当初の2006年度に年間1万人ほどだった受験者数は、2016年度には4万5千人まで増加しました。
 企業の皆さま方に、それぞれの役割・立場に応じた知識の習得、行動によって、職場における心の健康増進につながれば幸いに存じます。

推薦メッセージ

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幅広い分野から体系的に「メンタルヘルス」を
習得できるカリキュラム

川上 憲人 さん東京大学大学院 医学系研究科 教授

 ストレスチェック制度が義務化されるなど、職場のメンタルヘルス対策は大きく進展しつつあります。しかし、職場のメンタルヘルス対策を効果的に進める基本は、事業者が継続的かつ計画的に推進することとともに、その関係者である人事労務管理スタッフ、管理職、一般社員が自らの役割を認識し、メンタルヘルスに関する正しい知識を持つことにあります。
 メンタルヘルス・マネジメント検定試験は、働く人たちのメンタルヘルス不調を未然に防ぐために、産業保健の視点だけでなく人事労務管理の視点から基本的かつ最新の知識をもれなく学べるように構成されています。検定に取り組むことで、それぞれの立場に必要な知識を体系的に習得できます。
 この検定試験はこれまでに多くの方に受験いただき、働く人たちの心の健康づくりに役立ったという、たくさんの声をいただいています。この検定試験がさらに普及し、わが国の職場のメンタルヘルスの向上につながることを願っています。

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今や企業人にとって不可欠なメンタルヘルスケアの知識

岡田 邦夫 さんプール学院大学 教育学部教育学科 客員教授
大阪ガス株式会社 人事部 大阪ガスグループ 健康開発センター 統括産業医

 企業を取り巻く環境が刻一刻と変化し、それに伴って働く人の職場ストレスも増大しつつあります。国際経済のめまぐるしい変化もまた、働く人の心身の健康に影響を及ぼすことが明らかになり、職場の健康づくりは企業にとって極めて重要な経営課題となっています。このような社会状況において、働く人に対するストレスチェックが法制化され、平成27年12月より事業者に義務付けられることになりました。現在、働く人が感じる強いストレスの主たる原因として職場の人間関係が厚生労働省の調査の結果で明らかになっています。つまり、技術革新によってIT化が急速に進展し続けていることによって人と人の間に存在するべきコミュニケーションが不足し、その結果、人間関係が健全に保てない状況に陥っているのかもしれません。職場は、人と人がお互いに思いやり、気遣うことで集団として成立し、大きな力となって生産性や創造性として結実することになります。しかし一方で、メンタルヘルス不調者の増加に対して、人と人の良好な関係を構築するコミュニケーション能力を養成することが重要であり、予防対策の手段として職場環境の改善を含めたメンタルヘルスの知識を習得することも必要不可欠となっています。
 「メンタルヘルス・マネジメント検定」は、まさしく職場で働く人に求められるコミュニケーション能力を高めるために必要な知識と、人を大切にする職場の風土を醸成するためのノウハウを向上させるために必要なエッセンスを問う問題を網羅しています。働く人と職場の両者の健康レベルを向上させるためにも、メンタルヘルス・マネジメント検定試験を通じて培った知識を自分自身のために、また職場の健康づくり風土を醸成するためにも活用していただきたいと思います。メンタルヘルス・マネジメントの知識は、働く人と職場の健康を向上させるための基盤となり、健全な企業経営を支えることになります。

企業の声

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企業の生産性向上には人材の活性化が不可欠

樋野 征治 さん大阪信用金庫 理事長

 信用金庫は営利のみを目的とした企業ではありませんが、「中小金融の円滑をはかり、地区内産業経済の発展と一般大衆の繁栄に寄与する」という金庫の基本方針を実現するためには、企業として収益力を上げ、より良いサービスを顧客に提供し続けることが不可欠です。私は、金庫で働く役職員に常日頃から自らの使命を理解し、その職責を果たすことをお願いしていますが、経営者として実感することは、「企業の盛衰は人材で決まる」ということです。言い古された言葉ですが、役職員が企業目的と自己実現に向けて、知恵を出し合い、汗を流して懸命に頑張れば自ずと企業の業績は向上すると確信しています。
 当金庫では、大阪商工会議所の「メンタルヘルス・マネジメント検定試験」の全員受験、全員合格を義務付けています。受験勉強を通じて、メンタルヘルスの仕組みを理解することで心身の不調に陥ることなく、全役職員が前向きに生き生きと仕事に取り組んでくれることを願っています。
 様々なストレス要因が渦巻く現代社会において、役職員のメンタルヘルスケアに配慮することは企業の責任でもあり、今後も「安心して仕事に取り組める職場環境」を整備することは重要な経営課題です。
 私は経営者として、当金庫が永遠に地域に必要とされる金融機関になることを目指して、人材の活性化を図るべく、職員一人ひとりの心の健康に配慮した経営を実践したいと考えています。

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活力ある職場を目指して

岡本 裕之 さん小野薬品工業株式会社 人事部長

 他の企業様と同様、弊社においてもメンタルヘルスケアは重要な課題であり、以前から外部機関と医師による専門的な対応により、メンタル不調者の医療機関への受診や復職までのサポート体制を整えてまいりましたが、一昨年からはストレスチェックテストをはじめ社員自らがメンタル不調に対する正しい知識を得て、対処できる施策を開始しました。
全ての事業所を対象とした「セルフケア研修」、管理職研修時の「ラインケア研修」、新入社員を対象とした予備知識を与える研修など、それぞれの職場、階層に合わせてカスタマイズされた研修制度を進めています。
 また、事業所における責任者の「気付き」や「見守り」により、早期に対応できる職場を目指して、管理職層を対象としてメンタルヘルス・マネジメント検定試験を実施しており、今後さらに対象を広げることを検討しています。当社では社員の自己学習に対する支援も行っていますが、その対象講座にも選定し、管理職以外にも知識を得る機会を提供しています。あわせて昨年から業務内容や手順の見直しにより、時間外勤務の削減や年次有給休暇の取得率向上につなげる全社的取り組みを始めており、「ワークライフバランス向上」により、メンタル不調の予防に努めていきたいと考えています。

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ラインケアの知識を身につける

竹島 徹郎 さん鴻池運輸株式会社 常務執行役員人事勤労本部長

 弊社では、各種業務の品質向上と従業員の安全確保を図る全社的方針のひとつとして「法に基づく安全配慮義務の履行とメンタルヘルスを含む健康管理の促進により従業員一人一人の安全と健康を確保する」ことを掲げ、全国の支店や事業所単位で安全衛生に関する計画を定めています。
 この方針に基づき、部下のメンタルヘルス不調の予防や、不調に陥った場合に安全配慮義務に則した対応を可能とするため、事業所ごとに2名以上の「ラインケアマネジャー」を選任しています。選任にあたっては、メンタルヘルス・マネジメント検定試験Ⅱ種(ラインケアコース)に合格することを必須の要件としているため、「団体特別試験」の制度を活用して支店・事業所単位でⅡ種の取得を進めています。
 メンタル不調の早期発見においては、ストレスが心身に与える影響や、目に見える症状や行動に関する正しい知識を持つことが大切です。また、不調者に対して、内外の相談機関と連携し、管理監督者として適切に対応することは、企業のリスクマネジメントの観点からも重要な事項です。「Ⅱ種合格」により管理監督者が一定の知識を習得したことを客観的に確認できるため、本検定試験を社内の評価基準のひとつとして位置づけています。
 他にも、メンタルヘルス通信を月1回メールで全社員に発信するなどの継続的な取り組みを進め、不調者に対する理解も徐々に深まってまいりました。今後は新たに導入されたストレスチェック制度の結果を積極的に活用していくことで、さらなる職場環境の改善や従業員の心身の健康維持に努めていきたいと考えております。

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メンタルヘルス対策は企業の経営上の重要課題!

横山 昌彦 さん東京海上日動火災保険株式会社 広域法人部 次長

労災事故が発生した場合、企業は一般的に「刑事責任」「民事責任」「労基法上の災害補償責任」「行政責任」「社会的責任」の5つの責任を問われます。精神障害の労災請求件数が過去最高水準にある中、企業がメンタルヘルス対策に取り組む意義は、従業員に対する福利厚生はもちろん、上記5つの責任に対するリスクマネジメントといった観点でも重要です。また、社員のメンタルヘルスに不調が発生すれば、生産性や職場のモチベーションの低下等、企業経営にも影響が出ることになります。メンタルヘルス対策は、企業の経営上の重要課題であると考え、私は全国の企業、団体からの依頼に基づき、メンタルヘルスに関する各種リスクマネジメントセミナーを実施しています。そして、メンタルヘルス検定の存在を知り、自身もⅠ種及びⅡ種に合格しました。本検定試験は、基礎から応用、実践、対策に至るまで、体系的にメンタルヘルスに関する素養を身につけることが可能です。企業の経営者、人事労務管理者はもちろんのこと、ラインの管理監督者や一般従業員の方々も、それぞれの立場や役割に応じたコースで受験されることをお奨めしたいと思います。弊社でも、人事企画部が推奨検定としており、受験を奨励しています。

合格者の声

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部下のメンタル疾患が受験のきっかけ
職場復帰後の対応にも自信が持てた

古賀 尚美 さん日本ハム株式会社

 メンタルヘルス・マネジメント検定の受験は、部下がメンタル疾患になったことがきっかけでした。世間的にも患者数が増加している中、聞きかじりの情報で部下に対応するのはよくないと思い、せっかくやるならⅠ種を、さらに目標を明確にするためにも、検定の受験を決めました。それまではメンタルヘルスには何の関心も予備知識もなかったため、11月の受験に向けて、まずは6月から通信教育を受講しました。その後9月から受験対策講座を4回受講し、さらに過去問題集を3回解くといった反復学習を行いました。
 学習をすることで、ストレス反応の種類やその背景を体系的に理解することができましたし、産業医や人事部との連携の仕方も知ることができました。受験のきっかけになった部下も無事に職場復帰を果たし、その後の対応も自信を持って行うことができています。その他部下のメンタル疾患の未然防止にもつなげることができ、本当によかったと思っています。

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Ⅱ種は管理職、Ⅲ種は一般社員に役立つ
実践的な知識が習得できます

水谷 有花 さんダイキンエアテクノ株式会社 計装事業部

 当社では「明るく元気な職場作り推進」を目的とする活動の中で、社員へのⅡ種取得を推奨し、受験要領などをPRしています。私は上記の取組みにより取得を目指す同僚を知ったことをきっかけに、セルフケアのみならず、職場の心の健康保持に必要な知識を学び、当社の元気な職場作りに少しでも貢献したいと思い、Ⅱ種を受験しました。
公式テキストには、不調時における社内での相談対応のポイントをはじめ、ストレス要因や心の不調に対する早期の気づきと対処・軽減の仕方、不調者を出さないための職場環境の改善方法などが体系的にまとめられており、合格という目標を持って学習することで、知識の定着をはかることができます。
 学習方法は、テキストを一通り読み、その後市販の過去問題集を繰り返し解きました。過去問題集で解らない点は、テキストを読めば必ず理解できる内容が書かれていたので、効率良く、安心して勉強できました。
 Ⅱ種では後輩を持つリーダー層、部下を持つ管理職の方に是非学んでいただきたい内容が網羅されていますし、Ⅲ種は一般社員、とくに学生から社会人になって大きく環境の変わる新入社員の方には、大いに役立つと思います。
 私は、Ⅰ種まで受験して無事合格することができましたが、受験することで、一時的な知識ではなく、職場で実践できる知識が身についたと実感しています。今後は、社内のコミュニケーションをさらに円滑にし、働きやすい職場づくりと社員の心の健康の増進に向け、学んだことを一つひとつ行動にうつしていきたいと思っています。